山彦文学碑
     
昭和32年(1957)安芸太田町加計、吉水園に建立。
明治39年8月28日から9月4日まで、三重吉は親友加計正文氏の別邸吉水園に泊まった。
老松に風渡る小高い丘、緑にぬれた茶室、月光さえれば太田川の流れは銀色にはえ、
このしじまの中で、第二作「山彦」の構想が芽ばえた。
「城下見に行こ十三里、炭積んでゆこ十三里、と小唄に唄ふといふ十三里…」山彦の書き出しから。
小宮豊隆の三重吉を慕う碑文が記載されている。